プロ品質の車の写真が中古車情報サイトでトリミングされる理由と対策

背景まで整えたプロ品質の車の写真でも、アスペクト比や構図が各サイトの表示仕様に合っていないと、中古車情報サイトでトリミングされてしまいます。きちんと収めたはずのバンパーがサムネイルで切れ、グレードを示すエンブレムが検索結果で見えなくなります。この記事では、トリミングが起きる理由と、撮影と書き出しの段階で防ぐ方法を解説します。

セーフゾーンを押さえておけば、検索結果のサムネイルからギャラリーの原寸表示まで、どのサイトでも車全体がきちんと表示されます。

中古車情報サイトで写真がトリミングされる理由

中古車情報サイトは、表示する場面に応じて、写真をさまざまなサイズやアスペクト比で表示します。同じ写真でも、検索結果、掲載ページ、スマホ表示、ギャラリーのサムネイルでは見え方が変わり、場面ごとにトリミングのされ方も異なります。

アスペクト比のずれ

写真のアスペクト比が表示エリアと合わないと、サイト側で枠に合わせてトリミングされます。16:9の写真を4:3の枠に表示すると左右が、4:3の写真を16:9の枠に表示すると上下が切れます。トリミングは通常、端から中央に向かって行われるため、フレームの端にあるものほど切れやすくなります。

サムネイルの生成

検索結果のサムネイルは、ギャラリーの原寸表示とは違うアスペクト比で作られることがよくあります。ギャラリーでは全体が見える写真でも、検索結果のサムネイルでは大きく切れてしまうことがあります。クリックするかどうかはサムネイルで決まるため、このトリミングは掲載の成果に直結します。

セーフゾーンとは

セーフゾーンとは、どの表示場面でもトリミングされずに残る、フレーム中央の領域のことです。重要な部分をこの範囲に収めておけば、常に表示されます。

80%ルール

車全体をフレーム中央の80%に収めます。四辺それぞれの外側10%は、サイトや表示場面によって切れる可能性がある危険ゾーンです。つまり、車のまわりに余白が必要です。サイドミラーがフレームの端まで届かないようにしましょう。

重要な部分を守る

絶対に切れてはいけない部分を把握しておきましょう。車の輪郭全体、エンブレム、ナンバープレートの部分、地面に接したタイヤです。これらはセーフゾーンにぎりぎり収めるのではなく、余裕をもって内側に入れてください。

サイト別のセーフゾーン

  • Cars.com:Cars.comでは、検索結果のサムネイルがおよそ4:3のアスペクト比で表示されます。車はフレーム中央の78〜80%に収めましょう。最も切れやすいのはサイドミラーです。
  • CarGurus:CarGurusは、検索結果を詰めて並べる画面で小さめのサムネイルを使います。セーフゾーンは75%と、より控えめに取りましょう。
  • Facebook Marketplace:Facebookのフィードのサムネイルは、1.91:1のアスペクト比まで大きくトリミングされます。メインの写真では、車を中央75%の範囲に収めましょう。

セーフゾーンに収めるための撮影のコツ

必要より広めに撮る

車のまわりに余白を多めに取って撮影します。編集の段階でトリミングすることはいつでもできますが、撮っていない部分をあとから取り戻すことはできません。

車の位置をそろえる

カットごとに車の位置を統一しましょう。必要に応じて、展示場に位置の目印をつけておくと便利です。位置が統一されていれば、自然とセーフゾーンに収まります。

特別なケース:余白を広く取りたいとき

車の写真が使われるのは、中古車情報サイトの掲載だけではありません。販売店では、掲載用の枠よりずっと広い余白が車のまわりに必要な形式でも、写真を使い回しています。

掲載以外で使うワイドな形式

SNSのカバー画像、ウェブサイトのバナー、メールのヘッダー、印刷した提案書などでは、横長や変わったアスペクト比がよく使われます。車の横に文字やロゴ、キャンペーン情報を入れるスペースも必要です。中古車情報サイトのサムネイル向けにぎりぎりで撮った写真では、こうしたレイアウトに足りるだけの余白はまず残っていません。

元のフレームを広げる

いちばんの対策は、やはり撮影時に必要より広めに撮ることです。手元の写真がぎりぎりすぎる場合は、AI Image Extenderを使って、元の写真のまわりに余白を足してみる方法もあります。仕上がりはよく確認してください。生成された部分で広げるのは背景だけにとどめ、車そのものは決して変えてはいけません。

Car Background AIのトリミング対策

Car Background AIの処理には、車を自動で中央に配置してフレーミングする機能があり、車をセーフゾーン内の最適な位置に収めます。書き出しプリセットには、サイトごとに合わせたアスペクト比の設定が用意されています。

まとめ

プロ品質の車の写真がトリミングされるのは、構図が各サイトの表示仕様を考慮していないためです。車はフレーム中央の75〜80%に収め、サイトに合ったアスペクト比で書き出し、テストアップロードで表示を確認しましょう。Car Background AIで写真を編集して、セーフゾーンへの対応を自動化しましょう。

よくある質問

車の撮影でいうセーフゾーンとは?

どのサイトのどの表示場面でもトリミングされずに残る、フレーム中央の領域です。一般的には中央の75〜80%を指します。

同じ写真なのに、サイトによって切れ方が違うのはなぜ?

サイトごとに、表示に使うアスペクト比やサムネイルのサイズが異なるためです。表示場面ごとに切れ方が変わることもあります。

車のどの部分がいちばん切れやすい?

最も多いのは、フレームの端まで伸びたサイドミラーです。フレームの端に近いバンパーもよく切れます。

撮影後にトリミングの問題は直せる?

余白を残して撮っていた場合に限ります。必ず必要より広めに撮影しましょう。

内装の写真にもセーフゾーンは関係ある?

外装ほど重要ではありません。内装の写真は、トリミングのされ方が比較的一定のギャラリー表示で見られることが多いためです。

写真が正しく表示されるか確かめるには?

使っている各サイトにテスト画像をアップロードし、検索結果のサムネイル、掲載ページ、スマホ表示で確認しましょう。

画像の説明

Tamas Magda

Car Background AIの共同創業者(事業成長・提携担当)

Tamas Magdaは、Car Background AI(carbackground.ai、CarBG)の共同創業者です。CarBGは、販売店の在庫車の写真の背景を差し替える、車の写真向けの画像編集AIです。提携、事業成長、事業設計を統括し、開発チームとは製品ロードマップを、販売店とはオンライン掲載に本当に必要なことを一緒に考えています。APAC(アジア太平洋)とMENA(中東・北アフリカ)で新規事業の立ち上げに携わってきた経験を持ち、在庫車の見せ方や販売店の写真ワークフロー、車そのものを変えずに掲載画像にAIを活かす方法について執筆しています。

TamasはCar Background AIの共同創業者であり、同社に金銭的な利害関係があります。Car Background AIに触れる記事には、この立場が反映されています。