
remove.bgで車の写真を整えている販売店には、期限が迫っています。remove.bgは、単体サービスをDecember 1, 2026の午前9:00(CET)に終了します。それ以降は、WebサイトもセルフサービスAPIも使えなくなります。
残りはおよそ7週間です。今から始めれば、落ち着いて乗り換えるのに十分な時間があります。この記事では、remove.bgのサービス終了が販売店にとって何を意味するのかを説明します。掲載に影響が出る前に、remove.bgの代替ツールを見つける方法も紹介します。
remove.bgは、公式FAQで詳細を明らかにしています。同社は2021年からCanvaの傘下にあります。Canvaは現在、2つの製品を並行して運営するのではなく、背景除去を自社のプラットフォームに統合しようとしています。
December 1に使えなくなるのは、次のとおりです。
影響を受けないケースもあります。Enterprise APIの契約は、これまでどおり継続されます。remove.bgとEnterprise契約を結んでいる場合、今のところ変更はありません。
remove.bgのFAQでは、利用方法ごとに移行先が示されています。Canvaは、2024年にLeonardo.aiを買収しているため、どの移行先も同じ企業の傘下にあります。
remove.bgの利用方法 | 移行先 | 知っておきたいこと |
Webサイト(1枚ずつ、または一括処理) | CanvaのBackground Remover | 同じ技術を、デザインプラットフォームの中で利用 |
デスクトップアプリ | Canvaの一括背景削除 | CanvaのWeb版またはデスクトップアプリで利用可能 |
Photoshopプラグイン | Affinity | アプリは無料。ただし背景除去にはCanva Proが必要 |
セルフサービスAPI | Leonardo.aiのAPI | 新たな連携が必要。専用の移行ガイドあり |
Enterprise API | 変更なし | 契約はこれまでどおり継続 |
デザイナーにとって、remove.bgのCanva統合は小さな変化です。しかし販売店にとっては、現実的な問題が生じます。Canvaはデザインプラットフォームです。下取りで入ったSUVの写真40枚を整えるために、スタッフが毎朝デザインツールを開くことになります。その点、車の背景削除専用のツールなら、デザインの工程そのものが不要です。
もうひとつ確認したいのが費用です。remove.bg自身のFAQにも、Canvaのプロ向け編集アプリであるAffinityで背景除去を使うには、Canva Proのサブスクリプションが必要だと書かれています。移行先が無料だと思い込む前にCanvaの料金ページを確認し、月に処理する写真の枚数に対して、各プランに実際に何が含まれているかを比べましょう。
remove.bgに一度もログインしたことがない販売店も少なくありません。別のツールの中で動いていることが多いからです。そのため、remove.bgのサービス終了日に不意を突かれる販売店も出てきます。
まずは自店のスタッフから確認しましょう。写真を編集している担当者に、WebサイトやPhotoshopプラグインを使っているかを聞いてください。使っていれば、それが乗り換えの期限です。
次に、取引先を確認します。Webサイト制作会社や販売管理システム(DMS)の中には、裏側でremove.bgのAPIを呼び出しているものがあります。利用中のサービスがそうであれば、December 1に、何の前触れもなく写真の処理が止まるおそれがあります。
確認は短いメールで十分です。「当店の写真のワークフローで、remove.bgを使っている部分はありますか。December 1に向けてどう対応する予定ですか」と聞いてみましょう。取引先がEnterprise契約を結んでいれば問題ありません。セルフサービスAPIを使っている場合は移行が必要なので、移行先を確認しておきたいところです。その際は、当社の「remove.bg APIの代替手段」のページを案内できます。
有料ユーザーの扱いは、プランによって異なります。remove.bgのFAQによると、次のとおりです。
最後の手順は忘れずに。税務申告の時期には税理士が請求書を必要としますが、December 1以降はダウンロードできません。
販売店グループや中古車情報サイトの中には、remove.bgを自社のシステムに直接組み込んでいるところもあります。該当する場合、セルフサービスAPIはDecember 1にリクエストの受け付けを停止します。
remove.bgが推奨する移行先はLeonardo.aiのAPIで、専用の移行ガイドも公開されています。それでも、新たな連携であることに変わりはありません。どちらにしても、開発担当者は新しいキーとエンドポイントを用意する必要があります。
どのみちコードを変更するなら、汎用のAPIが車の写真に本当に合っているのかを検討する価値があります。画像の大半が販売用の車なら、新しいキーとエンドポイントだけで、remove.bg APIから移行し、Car Background AIに切り替えられます。
当社の「車の画像API」は、アプリと同じ処理の流れで動き、完成した写真を返します。そのため、切り抜きのあとにシステム側で背景を追加していた工程は不要になります。
乗り換えガイドの多くが見落としている点があります。remove.bgで得られるのは切り抜きです。切り抜きは掲載写真ではありません。
切り抜いた車を背景に配置する作業は、誰かがやらなければなりません。多くのツールが車の写真で力不足になるのは、まさにここです。
地面に影のない車は、浮いているように見えます。ガラスにも注意が必要です。窓越しにごちゃごちゃした展示場が見えてはいけません。ミラーやアンテナのまわりのエッジが粗く見えることもあります。新しい背景の床がカメラの角度と合っていなければ、購入検討者は理由をうまく言えなくても、違和感に気づきます。
出来の良い写真ではなく、最も難しい写真を使いましょう。混み合った展示場で撮った、スモークガラスの車を選びます。さらに、日陰に停めた暗い色の車、ルーフアンテナ付きの車、ホイールのクローズアップも加えましょう。
次に、1台分の20アングル以上のセットをまとめて処理します。メインの1枚なら、ほとんどのツールでそれなりに仕上がります。カーセンサーやグーネットなどの中古車情報サイトで通用するかどうかは、セット全体の統一感でわかります。
販売店の処理枚数は、季節によって変わります。月あたりの枚数で料金が決まるプランなら、通常の月に合ったプランを選び、枚数の増減に合わせて上げ下げできます。長期契約の縛りもありません。
Car Background AIは、まさにこの課題のために作られました。対象は車だけです。影やガラスまで処理し、スタジオのような背景に仕上げた写真を返します。車の写真の一括編集なら、1台分の写真セットを一度にまとめて処理できます。
プランは月額$29(月75枚まで)から。長期契約の縛りはなく、いつでも解約できます。機能ごとの違いを確認するなら、remove.bgとの詳しい比較をご覧ください。
大がかりな計画は必要ありません。remove.bgのサービス終了日は決まっているので、そこから逆算しましょう。
今週中に、スタッフへの確認と取引先へのメールを済ませます。業務のどこで実際にremove.bgが使われているかを把握しましょう。
November 1までに、実際の在庫で少なくとも1つの移行先をテストします。月間プランの場合は、テスト中も無料の最終更新でそのまま使い続けられます。
November中は、新しいツールとremove.bgを並行して使います。従量課金のクレジットを使い切り、請求書をエクスポートしておきましょう。
Novemberの最終週までに、完全に切り替えます。切り替えをDecember 1当日に予定するのは避けましょう。何か問題が起きたとき、入庫した車がたまる前に対応できるよう、数営業日の余裕を持たせておきたいところです。
remove.bgがサービスを終了しても、販売店の業務を滞らせる必要はありません。今のうちにワークフローを確認し、早めにテストしておけば、背景がごちゃごちゃしたままの掲載を1件も出さずに乗り換えられます。
移行先が合うかどうかを最も早く確かめる方法は、お手持ちの車で試すことです。Car Background AIなら、カード登録不要、営業電話もなしで、無料で10回生成できます。今週入庫した車の中から、背景がごちゃごちゃした3台を選んで処理し、仕上がりを確かめてください。

Tamas Magda
Car Background AIの共同創業者(事業成長・提携担当)
Tamas Magdaは、Car Background AI(carbackground.ai、CarBG)の共同創業者です。CarBGは、販売店の在庫車の写真の背景を差し替える、車の写真向けの画像編集AIです。提携、事業成長、事業設計を統括し、開発チームとは製品ロードマップを、販売店とはオンライン掲載に本当に必要なことを一緒に考えています。APAC(アジア太平洋)とMENA(中東・北アフリカ)で新規事業の立ち上げに携わってきた経験を持ち、在庫車の見せ方や販売店の写真ワークフロー、車そのものを変えずに掲載画像にAIを活かす方法について執筆しています。
TamasはCar Background AIの共同創業者であり、同社に金銭的な利害関係があります。Car Background AIに触れる記事には、この立場が反映されています。